こんにちは、院長の前田です。

今日は、「さわる咬合、さわらない咬合」という文献を一部抜粋させていただきながら、マウスピースについて書いていきたいと思います。

マウスピースといっても目的は様々です。

・実際は歯ぎしり防止のため顎のため
・咬合診査のため

と似ているものを入れているようですが、単一的に一つに絞られる状態と複合の場合があります。

また、咬合のため、と言っても臨床では「さわらない」〔咬合治療まですべきではない〕こともあり、マウスピース治療をしていくことで さわらないで問題が解決し カラダへの侵襲も少なく、メリットも多いため選択する場合もあります。(と言っても、個々のお口の状況によっては、さわらないことがよいとも限らない場合もあるのですが…)

咬合も絡んでいる場合は、個人個人の症状により状況は多岐にわたりやすくなります。
そのため、マウスピースを入れて、1回の来院でおしまいというケースは少なく、マウスピースの調整をして、総合的に治療方法を慎重に診断していく必要があります。

歯ぎしりの及ぼす影響 

・歯が削れる
・歯痛
・知覚過敏(冷たいものがしみる、歯茎付近の歯が欠けている)
・頬っぺたに歯型、舌に歯型ができている(無自覚な場合が多い)
・歯が割れる
・詰め物が壊れる
・歯周病が異常に進む
・左右の咬筋の不均等
・歯の位置移動
・顎関節の損傷

などが挙げられます。

睡眠時歯ぎしり、食いしばりは起きているときの6倍もの力が加わると言われており、長時間、何度も頻繁に繰り返されることにより、歯や骨、噛む筋肉に外傷をもたらすほどの負荷となってしまいます。

睡眠時のことですので、自覚症状がない場合もありますが、歯ぎしり食いしばりに関しては、マウスピースをつけて歯や周囲組織を守ってあげることが重要となってきます。〔保険治療で5000円程度。当医院では保険メインですが、保険外治療前提の噛み合わせ治療の場合は、保険適用外になるため、全ての医院、すべての方に保険治療でできるわけではありません〕

歯ぎしり、食いしばりの原因

かつては咬合といわれていました。しかし、科学的に解明されるにつれ、体調や精神的なストレスからくる症状ということが明らかになってきているようです。

〔実験的に咬合が強く当たるところをつくり、咬合とストレスの関連を示している論文もあり、そこではストレス+咬合の要因が加わると、咬合が主原因ではないとしても歯ぎしりが増長する可能性。また、咬合を調整することで歯ぎしりは多少減弱するかもしれないが、歯ぎしりを完全に消失させる有効的な方法はなく、マウスピースは、歯や歯周組織への保護のために有効、と記載。〕

当医院でのマウスピース治療の流れ

1.歯ぎしり、食いしばりの自覚症状がある場合が半分。お口の中の状況を拝見し、歯ぎしり、食いしばりがある場合が半分。無自覚の場合は、お口の中の状況を説明。→型取り

2.数日でマウスピース完成。模型からできたマウスピースをお口の中に入れて、まずは歯にフィットするように調整し、その後、お口の中の噛み合わせに合わせてレジンという樹脂をつけては噛んでもらい調整を何度も繰り返し、使用方法の注意事項説明と取り外しできるかチェック。(個々の状況により、プラスで自宅での顎のストレッチやり方の説明書をお渡しし、家でやってもらうことや、日常での気をつけてもらいたいことなどの説明がある場合もあります。)

3.多くの場合が1週間後に来院。そして、マウスピース装着により過度に削られてきた跡を見て診断→調整。

4.その後も状況に合わせて調整していきます。(状態により噛み合わせの動かし方を変えたり、そのままで様子を見たり、マウスピースの使用した跡を見ながら調整して行く場合もあります。)

5.そのままで経過を見ていくのか、噛み合わせ治療に移るかは状況判断になります。

顎が本来ありたい場所はCRといい、歯によって決められているところは、COといいます。

CRとCOは必ずしも一致していない場合が多いのですがCRとCOを早期に一致させねば、と思いがちですが、本当に必要がなければ、歯を削ったり、被せたりしてCRとCOは一致させる必要があるとは言いきれません。また、その診断には慎重に進めるべきだと思っています。

CRとCOを一致させなくては治療できない場合

歯が摩耗していたり、一次的な咬合痛、歯ぎしり、食いしばりであれば、第一選択はマウスピース療法となります。

そこで、ご自身が咬合の本来噛みたい場所であるCRが自覚されてきていても、CRとCOを一致させるべきとの診断に至るわけではなく、咬合の状態や、将来的に本来顎が安定するCRに歯を持っていかなくては、マウスピースや噛み合わせ調整だけでは歯や歯周組織が守れない場合にCRとCOを一致させるように治療していきます。

一致させる必要があるとなった場合は咬合器という器具にお口の中の噛み合わせを再現し、診断していきます(保険外治療)その際は多くの歯の位置を変えないと噛めなくなるので、治療する歯は必然的に多くなります。

マウスピース治療

施術料金:5,000円(税抜)
マウスピースの治療は、時に何をしているのかわかりずらいものかもしれません。

しかし、歯ぎしりや食いしばりにより歯や歯周組織に異常がきたしている場合は、歯がなくなってしまってから人工的に補うより、守って行くほうが、お財布には優しいですし、歯に優しい方法の一つです。

 

一人ひとり歯の状態は異なるため、あなた自身にあった治療法を一緒に考え、提案させていただきたいと思います。

では、本日もハニー歯科にてお待ちしております。