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歯の再植、寿命〜破折歯・術後4年経過症例

患者さまとの会話シリーズ Vol.13

患者プロフィール:C.Mさま(60代・女性)

気になりごと
・歯の根の先の膿が完治しない。このままだと歯の周りの骨が吸収するので、治療方法を選択しなければならない。
・歯を抜くとすれば選択肢はインプラントか入れ歯となる。インプラントはあまりしたくない。審美的に入れ歯は避けたい。
・長期予後を見据えた治療が良いが、インプラントは消極的。

対処としては、難治性の根の治療を見据え、根管治療専門医を紹介し、根の治療を受けていただきました。根管治療のスペシャリストでも完治が難しいケースでしたが、患者さまと相談を重ね、歯の保存、『再植』に試みました。

歯の再植とは
✔︎外傷や事故などで抜けてしまった歯
✔︎治療してもうまくいかなかった歯
などを、一度わざと抜いて、再度、元の場所に戻す治療です。

ちなみに、親知らずを抜いて、他の場所に植えることは『移植』といいます。

今回のような、戦略的に一度歯を抜いて戻す再植を『意図的再植』といいます。

患者様の歯状態から論文データをもとに検証
(骨がかなり喪失していたため、条件は厳しめでした)
1.歯の状態 : ✕
3次元レントゲン(CT)より、骨がかなりない
2.再植の予後 : △
5年後生存率・・・64.6%
3.予後不良 : △
予後不良で抜歯になる確率・・・13.5%
4.骨の再生 : △
骨再生確率・・・42.9%

総合評価:
・再植失敗時のリスクとして、骨がさらに無くなってしまい、インプラント時の難易度をあげてしまう可能性があること。
・現在のご年齢も踏まえ、長期的予後を見据えた『抜歯』のほうを選択されることが多いこと。
上記の可能性についてご説明させていただき、患者さまに選択していただきました。

患者様のご選択:再植

治療予後は良好で、骨の再生もレントゲンで確認でき、歯の揺れもゼロで何でも噛める歯に復活しました。
患者さま自身のセルフケアも良好で、メンテナンスにもしっかり通っていただいておりますので、10年、いえ、20年はこのまま良好なままで、と願っております。

今後も、ブログにて経過報告していきたいと思います。

まとめ:
他医院で『抜歯』と言われた歯も、まだ、諦めないでください。
抜歯と言われがちなケースについてと、その治療方法については ブログの他記事他医院で抜歯と診断された方へ〜可能な限り歯を残す治療もご参照ください。
当医院でも同じ抜歯診断をすることもありますが、抜歯せず治療できるケースもあります。お気軽にご相談ください。

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