朝起きて顎がだるい感じがしたことはありませんか?
「歯ぎしり」は、10〜20人に1人くらいの人がしていると言われています。
夜間の歯ぎしりは、食事時の噛む力の100倍とも言われており、歯が割れたりすることもあるほどの強い力がかかります。

もしかして歯ぎしり?セルフチェック

□起きた時にあごが疲れている、だるい 感じがある
□原因不明の肩こりや頭痛がある
□冷たいもので歯がしみる
□歯が磨り減っているまたはヒビがある
□仕事中など、日中の集中しているときに、気がつくと歯をかみしめるクセがある
□頬の内側に噛んだあとがついている
□歯の詰め物がとれやすい
□歯の根本部分に凹みがある
□上顎や下顎の内側に骨の出っ張りがある
□歯ぎしりで目が覚めることがある

歯ぎしりの原因4つ

歯ぎしりの原因は、しっかりと解明はされていませんが以下が挙げられています。

1)ストレス

歯ぎしりの原因としてもっとも多いとされるのが「ストレス」です。睡眠中に無意識に歯ぎしりや、食いしばりをしたりすることでストレスを解消していると考えられており、これは不安やストレスに対してグッと歯に力を込めることで、それを解消しようとしているためです。ある程度の歯ぎしりは問題ありませんが、あまりに強く、慢性的に歯ぎしりをすると歯の健康によくありません。

一時的なストレスであればストレス解消後に歯ぎしりが減ることもありますが、慢性的な歯ぎしりにより歯がすり減ってしまったり、歯茎に影響が出ている場合には早期に解消していく必要があります。

2)噛み合わせ

骨格と歯のバランスが悪い、上下の噛み合わせが悪い、1本だけ強く当たるところがある。

詰め物を入れてから歯ぎしりするようになったという場合もあります。

3)子供特有のもの

お子様は、歯並びが成長と生え変わりで変化するので、特に治療は必要ないと言われています。

4)習慣

明確なことはわかっていませんが、アルコール、喫煙により、歯ぎしりに繋がるという話もあります。また、日常生活において食いしばりなどの癖がある方は、夜間も歯ぎしりしやすくなり、深刻化する場合もあります。そして、睡眠時無呼吸症候群の方は、歯ぎしりしやすい傾向があると言われています。

今日からできる歯ぎしり防止法4つ

1)ストレスを解消することも歯ぎしりを少なくする大きな対策になります。スポーツや趣味などでストレスを発散したり、ストレスの大元を取り除いたりするのも歯ぎしりにとても有効な対策です。

2)高い枕は噛み締めやすいといわれていますので、自分にあった物を選びましょう

3)日中の噛み癖については、歯と歯は噛み合っていないのが安静の状態です。集中しているとき、ストレス時に噛み込んでいないか注意を払い、噛み締めしている場合は、一度大きく口を開けてから、ゆっくりと上唇と下唇が触れ合う程度まで閉口してみましょう。

4)就寝前の深酒は眠りを浅くし、歯ぎしりしやすくなるといわれていますので適量に気をつけましょう。

歯科医院での治療法

セルフケアやストレス解消がされた状態でも改善しない場合、当医院ではマウスピース治療またはボトックス注射治療(ボツリヌストキシン注射治療)にて治療しています。

マウスピース治療とは

別名ナイトガードともいわれているもので、夜間に上の歯を覆うカバーのようなものを装着する方法です。

治療の流れ:
1.型取り
2.噛み合わせをとる
3.マウスピースセット
4.マウスピース調整

ボトックス注射

噛み締め時に最も大きい筋肉である咬筋に注射を行い、筋肉の活性を抑える方法です。

噛み締めにより筋肉が張りエラが張っている方は、小顔効果があり、美容目的でされる方もいます。
ご興味ある方は、ボトックス注射のページもご覧ください。