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健康寿命と口腔ケアの関係

患者さまとの会話シリーズ Vol.14

患者プロフィール:さま(代・性)

気になりごと
・健康寿命について
・腸内環境と健康生活について
・プロバイオティクスについて(ヤクルトとロイテリ菌など菌の相性)

人はどれくらい生きられるのか?世界の長寿記録
・現在、最高寿命はフランスのジャンヌ・カルマンさんが達成した122歳と164日です。(1997年没)
・オランダのティルブルフ大学とエラスムス大学ロッテルダムの研究チームの発表によると、
女性の寿命の最高が115.7歳、男性の寿命の最高が114.1歳でした。(オランダ人約7万5000人のデータ分析より)
・研究者の間では、120歳が人の寿命の上限であるという意見が多く、それ以上は遺伝子操作が必要なレベルのようです。

医療現場でも取り入れられる口腔ケア

介護施設、癌治療センターなどで、医科歯科連携が重要視されています。

  • 免疫力や体力が低下した重症患者にとって、感染症は命に関わる問題です。口腔ケアをしっかりすることで、口の中の病原菌が減り、感染症のリスクが減ります。
  • 癌の手術を受ける際に、事前に口腔ケアをしっかり行っている人のほうが、入院日数が短くなったり、食事がとれるまでの期間の短縮に繋がったりすると報告されています。
  • 口から食べることができる人とそうでない人では、褥瘡の治り、傷の回復までの期間が短縮されることがわかっています。

なぜ8020?長寿と歯の本数の関係

大人の歯は、親知らずを除いて28本あります。
その中でも、20本歯が残っていれば、大体の物は美味しく食べることができるといわれています。
まずは、80歳まで20本残すことを目標にしていきましょう。

より良い状態で歯を残していくために、お家でのセルフケアのほかに、歯科医院に定期的に通うことが大切です。

子どもから大人まで、歯科検診の活用

歯の健康は赤ちゃんのときからはじまっていると言っても過言ではありません。
赤ちゃんの頃から、歯みがきの習慣を身につけましょう。

乳幼児歯科検診
1歳6ヶ月、3歳のお子さんに対しては、多くの自治体で無料の『乳幼児歯科検診』が実施されていますので必ず受けるようにしましょう。

私は新宿区の3歳児検診を担当していますが、歯科検診では

  • むしばのチェック
  • 歯ぐきのチェック
  • 歯垢のチェック
  • 歯並びチェック
  • 希望者にはブラッシング指導

などを行います。食育などの専門家がに相談ができる機会もあります。
無料なので、活用しないともったいないですよね。

子供の場合、学校などでも歯科健診が実施される場合がありますが、大人の場合、決められた健診というものはありません。
つまり自分で守り管理していく必要があります。歯を長持ちさせるため、歯の健康維持のため、歯医者さんに相談をしてみましょう。

健康な歯をキープしていくために

歯の健康を維持するために、日々のケアはかかせません。ここからは、セルフケアを行っていく上でのポイントを紹介していきます。

日常生活で気をつけたい5つのポイント

1.歯磨きを丁寧に行う:
歯垢や食べかすを取るために、1日2回以上、フッ素のしっかり入った歯磨き粉を適量使用し、歯磨きを行いましょう。

2.歯科検診:
定期的な歯科検診と歯石除去で、歯の健康を維持することができます。

3.噛みしめ癖・歯ぎしりを改善する:
噛みしめ癖・歯ぎしり習慣がある場合は、歯が割れたりする可能性があります。

4.食生活:
歯を溶かす食べ物、飲み物(砂糖や酸性飲料など)を頻回、長時間摂取することを避ける。

5.歯並びを整える:
特定の歯だけに力がかかったりすることで歯の喪失に繋がる場合があります。

よく噛んで食べるメリット8つ

1.消化の促進:
よく噛むことで唾液が分泌され、食べ物をより細かく砕くことができます。そのため、胃腸にかかる負担が軽減され、消化が促進されます。

2.栄養の吸収:
食べ物を細かく砕くことで、栄養素がより多く吸収されます。

3.健康維持:
よく噛むことで食べ物の味わいを楽しみ、満足感を得られます。また、食事の時間をゆっくりと過ごすことで、ストレスを軽減し、リラックス効果があります。

4.健康維持:
よく噛むことで、食事の摂取量が抑えられる体重、ダイエットにも効果があります。

5.転倒予防効果:
よく噛むことで噛む筋肉の咀嚼筋が鍛えられ、下肢の筋肉も同時に強化される。

6.認知症予防:
脳に刺激が伝わり、活性化が期待できる。また、脳の血流がよくなり、認知機能の向上が期待できる。

7.糖尿病の予防・改善:
血糖コントロールの改善

8.免疫力アップ:>
唾液の分泌が促されて、免疫力がアップする

体内の炎症と歯周病と長寿の関係

100歳以上の日本人は全国で6万7824人に上がり、20年間で約6.7倍に増加(2017年の9月:厚生労働省発表)
100歳以上の長寿者の研究にて、元気に長生きしている人は体内の炎症レベルが低い傾向があるとも書かれています。(慶應大学の研究)
体内の炎症はさまざまな要因が関わっているので、全ての人に当てはまる万能な方法は無いのが現状です。しかし、歯周病がもっとも身近で多い慢性炎症であることは間違いないので、バクテリアテラピーで歯周病を予防することでかなり炎症が抑えられると考えられています(お茶の水健康寿命クリニック院長)

プロバイオティクスの話

プロバイオティクスとは、人体に良い影響を与える微生物を指します。また、それらを含む食品や飲料なども含まれます。
私たちのお口の中には500種類以上の様々な細菌がいて、約5000億個、1本の歯でいうと約10億個以上の菌が住み着いているといわれています。

虫歯や歯周病の方、歯周病になりやすい方のお口では、虫歯菌や歯周病菌の数が多く、善玉菌が少ないために歯を溶かしてしまったり、歯茎に痛みを与える症状などが現れます。(虫歯菌の数は個人差があり種類や数は大きく異なります。)また、口臭の原因にもなります。

お口の悩みに最新の予防医学

◆バクテリアセラピー
バクテリアセラピーは、先進国のスウェーデンの医療機関が中心となって開発した新しい予防医学です。お口の菌のバランスを管理し、お口だけではなく全身の疾患を予防する治療です。
歯科では人のお口のなかに元々存在しているロイテリ菌を補給することによってお口の善玉菌の割合を増やし、虫歯や歯周病や口臭を予防していきます。

◆ロイテリ菌とは
ロイテリ菌は、ヒト母乳由来の乳酸菌です。ヒト免疫システムの調整を行いながら、天然の抗生物質を産生し、口腔や全身疾患の予防・治療に働きかけます。
当院ではノーベル生理学・医学賞審査本部医療機関が開発したスウェーデン発の最新式セラピー、Biogia社の製品を扱っております。

ただいま、先着5名様に一部商品の25%オフのお得なキャンペーン実施中です!!!

◆良い製品を選ぶ上でのポイント
ロイテリ菌に限らず、さまざまなプロバイオティクスが流通していますが、中には粗悪なもの、信頼性の低いもあるようです。

購入する際は、以下をチェックしてみましょう。

  • 菌株が明記されている
  • 菌株が天然のものである
  • 1日の摂取量が明記されている
  • 効果の科学的根拠が立証されているデータがある
  • 砂糖、加糖ではない
  • 胃酸などに負けす、生きて腸まで届くか
  • 摂取段階で菌が生きているか

これらをチェックしてみましょう。

まとめ

  • 健康寿命を伸ばすためには口腔ケアが重要。
  • 体内の炎症に対し、口腔ケアは非常に大きな役割がある。
  • 自宅でのケアの他に、歯科健診や歯科でのケアの併用。

できることからはじめ、80歳まで20本の歯を目指していきましょう。

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