当医院では、『感染しない・感染させない』を目的にスタンダード・プリコーションに沿って以下のように行動させていただいております。
・患者さま来院時の手指と衣類の消毒
・治療前の消毒薬によるうがいのお願い
・院内の常時換気
・診療器具の滅菌・使い捨ての徹底
スタンダード・プリコーションとは
1996年に米国CDC(Centers for Disease Control and Prevention:疾病管理予防センター)によって発表された医療・ケアを提供するすべての場所で適用される感染予防策で、標準的予防措置策とも呼ばれます。感染症の有無に関わらず、あらゆるご利用者様・患者様に対して普遍的に適用される予防策です。「汗を除くすべての血液、体液、分泌物、損傷のある皮膚・粘膜は感染性病原体を含む可能性がある」という原則に基づき、手指衛生や個人防護具(マスクやガウン他)の着用など感染リスクを減少させる予防策を示しています。
医療・介護の現場において感染予防の基本となる対策はスタンダード・プリコーションの日常的遵守です。下記にその標準予防策の10項目を示します。
1.手指衛生
2.個人防護具(PPE)
3.手袋、ガウン、マスク、ゴーグル、フェイスシールド
4.患者配置
5.患者ケア器材・器具・機器の取り扱い
6.環境の維持管理
7.リネンの取り扱い
8.労働者の安全(鋭利器材の取扱)
9.呼吸器衛生/咳エチケット
10.安全な注射手技
11.特別な腰椎穿刺手技のための感染制御策
その他、ハニー歯科での感染症に対する取り組み
当院では感染リスクのある『治療器具を滅菌処理』に力を入れています。
歯科治療における感染リスクは、血液、唾液などが付着する治療器具の全てにあります。
厚労省の指針で交換が望ましいと指定されているのはハンドピース以外にも、
・根管治療に使うリーマーやファイル
・エアタービンに装着するチップ(またはバー)
・口中の水を吸い出すバキューム
・歯石除去用のキュレットやスケーラー
などです。
これらの治療器具は、高圧蒸気を使った「オートクレーブ」で滅菌処理をするように指針で定められています。
当院では、これらすべての治療器具を「オートクレープ」で滅菌処理し、患者さんごとに交換し滅菌装置の定期的チェックも実施しております。
また、器具の滅菌はもちろんですが、患者さんの処置中に術者が触れる部分に関しては、患者さん同士での感染が起きないようにハンドル部やボタン操作部など使い捨てのカバーをし、治療を行なっています。
治療の延期など、お気軽にご相談ください。
2020.4.6. 院長 前田千春