MTMの症例 （部分矯正＋ダイレクトCR）

MTMにて部分矯正を行い、歯をつくった症例をご紹介します。

治療前

治療後

画像の患者様は、前歯が欠けた状態で長期間が経過、噛み合う下の前歯がガッチリと上の歯と噛み合ってしまっています。この場合、かけている歯の治療だけは治療が不足します。他にも、下の歯の突き上げにより上の前歯の間に隙間が生じてしまっています。

「前歯二本だけが離れていて、ここだけを治したい。」
「かけている歯を治したいがスペースが無い」

このような限られた歯の移動で対応できる患者様には小矯正が役立つこともあります。

小矯正（部分矯正）とは

歯全体を動かす必要がなく、審美的に気になる部分や、治療に必要となる歯のみを動かす矯正治療法のことを小矯正（部分矯正）と言います。
部分矯正は、歯全体を動かすのではなく、1本から数本の歯を動かし治療を行います。動かす歯が少ないため治療期間も全体の矯正に比べ短期間になります。

※通常の歯列矯正は、歯並びだけではなく全体の噛み合わせを整えることを目的としているのに対し、部分矯正は噛み合わせに影響がなく歯並びを整えることが前提になります。したがって、部分矯正を行うことで噛み合わせにズレが生じるなどの問題が発生する場合には、小矯正ではなく全体的な矯正を行う必要があります。

小矯正(部分矯正)の治療方法とながれ

１．部分矯正が必要な部分をマウスピース矯正にて行う（矯正治療は上下必要）
２．今回は欠けている前歯の部分だけをダイレクトCRを採用、コンポジットレジンという樹脂で修復しました。

小矯正は患者様それぞれの条件や要望に寄り添い、ピンポイントで問題の改善が可能です。万能な治療ではありませんが、通常の矯正よりも短期間、低コストなのも魅力です。治療期間が短ければ、その分、身体にかかる負担も減らすことができます。

MTM（メディカル・トリートメント・モデル）の概念

歯科に医療の視点を取り入れ、患者様一人ひとりに合わせた治療から定期的なメンテナンスに至るまでの流れを指します。虫歯や歯周病になってしまった原因、将来のリスクを見越した上で、リスクを限りなく減らし、取り除くための予防プログラムの立案、できるかぎり負担を軽減した治療、メンテナンスを継続的に行います。

気になる方はぜひ、お問い合わせください。