歯の健康は、全身の健康と関係していることはこれまでもお話してきましたが、2022年6月に閣議決定された『2022年の骨太の方針』で、お口の中の健康についても盛り込まれていました。
①全身と口腔の健康に関する科学的根拠を集める
②全身と口腔の健康に関して国民へ適切な情報を提供する
③生涯を通じた歯科健診について具体的に検討する
そして、『歯科検診の義務化(国民皆検診)を2025年の実施を目指す』とあります。
歯科検診を義務化することで
①国民の健康寿命を伸ばし
②国の医療費削減
を目的としています。
歯の本数、しっかり噛めるかどうか?は、健康寿命に深く関わっているという研究データはいくつもあります。
栄養も、食べ物から摂るのと、点滴などからの摂取は異なります。歯が少なく、しっかり噛めない状態だと、栄養不良から、免疫力低下し、感染や炎症のリスクが上がり、傷の治癒なども遅くなったりします。
また、よく噛めることで、認知症や転倒の予防も見込まれることがわかってきています(転倒→骨折→寝たきりになるケース)。
人類のほとんどが感染すると言われている歯周病は、全身疾患の関係も深くあります。
2019年度の国民医療費統計によると、歯科診療医療費は約3兆150億円で、国民医療費全体(約44兆3,895億円)の約6.8%を占めています。
国民皆歯科健診が充実すれば、最終的には一人あたりの生涯医療費を削減できる可能性があります。
まとめ:
痛くないとき、何もないときに歯医者さんにいくのは、めんどくさいですが、お口の健康を維持することで、お財布にも、体にも優しい未来につながります。
歯科検診義務化までは数年ありますが、予防歯科に力を入れている当院では、むし歯の早期発見のため、レントゲンとマイクロスコープの他に、NIRIというAIによる初期むし歯の発見装置も導入しました。
(デモ機を借り、AIの力に驚いてしまったのです)
むし歯も早期発見することで、削らずに済む場合もあります。
AIによるむし歯チェック気になる方は、当院にお越しください。(まだ、持っている医院さんは少ないんです!)