ホワイトニング
歯の内部には痛いと感じる『神経』と『血管』のある歯髄という部分があります。
その歯髄の治療を根の治療、根管治療と呼ばれています。
歯の根の治療は単に「歯の神経を取る」というイメージがありますが、正確には「細菌感染を起こした部分を除去する」治療です。
歯の根の病気(根尖性歯周炎)を「歯を抜かずに治す」。それが根管治療の特徴の一つです。
マイクロスコープという顕微鏡を使用し、直接目視しながら、感覚ではなく、根の中の汚れを除去できる新しい機器を用意しております。
歯の根の治療は単に「歯の神経を取る」というイメージがありますが、正確には「細菌感染を起こした部分を除去する」治療です。
歯の根の病気(根尖性歯周炎)を「歯を抜かずに治す」。それが根管治療の特徴の一つです。
根の中は、実は非常に複雑な形態をしています。
特に根の先は無数に枝分かれをしていることが多く、こういった部位に入り込んだバイ菌をすべて取り除くのは難しくなります。
保険診療の根管治療では、根管内を肉眼で確認します。
針のような器具を用いて細菌を取り除くため、感染していない部分を傷つけてしまうリスクや、神経を取り逃してしまう可能性が懸念点です。
保険診療の場合、65%ほどしか消毒できず、再発のリスクも高いと言われています。
自費診療の根管治療は、精密根管治療(別名・マイクロエンド)と呼ばれています。
細菌除去率を高める精密機器や、治療後の再感染リスクを下げる材料を使用するため、治療精度が高く、再発のリスクも低い点が特徴です。
東京医科歯科大学の歯内療法学講座(歯の神経の治療の講座)のデータで、2005年9月〜2006年12月東京医科歯科大学むし歯外来での根管治療のX線(レントゲン)透過像調査(神経の治療の失敗率)のグラフです。
このデータから日本の根管治療の再発率は、50〜70%、逆に成功率は30〜50%ということがわかります。
その違いは、
①根管内を拡大視できるマイクロスコープ(治療用顕微鏡)を使用しているか
②唾液からバイ菌を入れこまないラバーダム防湿の施術をしているか
③CTによる根管の三次元的な解析をしているか
④根管治療に必要な時間を十分にとっているか
⑤根管への再感染を防ぐため、治療後に精度の高い被せ物を入れているか
が違いといえます。
①当医院の根の治療のご理解、ご承諾(被せ物までの流れ、金額、キャンセルポリシーの確認)、神経が残せそうな場合はVPTまたはMTAによる神経保存療法に変更してよいかのご希望
②古い詰め物の除去、ラバーダム防湿(ゴムのマスク)の準備 30分~
③数回 根管治療〜根管充填(MTAセメント) 各回約1時間
④ファイバーポストによる土台
⑤形成、仮歯、型取り ※歯肉に炎症ある場合は期間をおいて型取り
⑥セット
⑦噛み合わせのチェック
むし歯と歯周病は定期的なメンテナンスを行うことでかなり予防できるようになっています。しかし、歯根破折(歯根にヒビ)を予防することは、非常に困難で抜歯する他に手段は無く、治療法も確立していません。
歯根破折をしてしまう歯の多くは歯髄(神経)を取っている歯(無髄歯)であることが明らかになっています。つまり、抜歯により歯を失うことを避けるためには、できるだけ歯髄を保存すること(神経を抜かないこと)が重要になってきます。
リスク:治療したにも関わらず、痛みが治らない。または、痛みが出現してしまう可能性がある。
1度神経が回復し痛みがなくなっても、神経が死んでしまい壊死を起こしてしまう場合がある。その場合は、根の治療になってしまうので、治療回数や治療費がかかってしまう。
以上のようなリスクもありますので、口腔内の状況、患者さまの現在の状況なども踏まえて最適解を一緒に探していきましょう